事故で大破し文字通りオートバイがバラバラ状態。使える部品も皆無だった事故車。 多少でも使える部品があれば査定価格が付いて買取出来るGSX1300BK B-KINGですが、使えるパーツがないスクラップ車両だと無料での引取り回収となってしいます。
峠で大破した事故車。事故現場での査定と回収に。処分費用は…?
今回ご相談を頂いた天野様は、関西某所の峠で攻めている途中にSDTVを誤操作してしまい暴走、悪いことに転倒後トラックが乗り上げてしまい大破との事でした。
幸い、トラック側はB-KINGに乗り上げたことでその場で止まり、大惨事には至らなかったそうです。
代わりに天野様は右足骨折で入院されており、すでにご結婚されていたお姉様に立ち会って頂く事になりました。
こちらのお姉様のご主人が弊社買取をご利用して頂いたご縁があり、ご紹介と言った形になっております。
弊社スタッフがお姉様の車による先導で案内して頂きました。
こちらのB-KING、引取したとに弊社による解体は行っておりません。
純粋に事故による大破で、高剛性を誇るB-KINGでもスクラップ状態なのですから、天野様ご自身の命に別状がないのは不幸中の幸いです。
フロントホイールは歪に歪み、衝撃で外れたタイヤがフォークの間にぶらりと泳いでいます。
当然ながらブレーキディスクも変形。
ちょっとわかりづらいですが、ブレンボ製のディスクキャリパーも歪みが激しく、再利用は不可能な状態に。
タンクサイドカバーを含め、車体前部は原型を留めていません。
かろうじてリアタイヤ周りのみが影響のない状態ですが、タイヤサイズが特殊なB-KINGだけに汎用性がないのが難点です。
吸気系もご覧の通りです。
衝撃でマニホールドなども外れ、バッテリーにもクラック。
当然液漏れも発生しており、キャブも耐久性の面では再利用は難しいと判断せざるを得ません。
エンジンの左サイドはこういった状況。
エンジンガードの深い傷が、B-KINGにかかった負荷の強さを物語っています。
さすがにパーツとして再利用可能な部分は殆どない状態のビーキング(B-KING)ですが、リアタイヤとステップはともに無傷状態。
これらの商品価値を判断した上で、自賠責保険の残り3ヶ月分の解約返還分と合わせて処分費用を相殺し、無料引取りという事になりました。
さすがにここまでの大破車両になると、弊社による査定ランクは無条件で10段階評価の「1」となります。
大破状態でも処分費用0円。可能な限りオーナー様に有利な判断が弊社パッションの査定の特徴です
事故現場付近に散らばったB-KINGのパーツを一度積載車の荷台に仮置きし、お姉様に入院中の天野様へお取次ぎをお願いさせて頂きました。
愛車の状態を知りたいのはオーナー様ならば当然のことですので、状態の報告と再利用可能なパーツ・保険解約によって処分費用をペイさせて頂くことをご説明させて頂きました。
大変な事故でB-KINGを失うことになってしまい、心中お察しいたします。
天野様ご所有のB-KINGは事故による大破で、買取金額をご提示させて頂くことはできませんでしたが、弊社ではどんな車種でも商品価値を誠実に査定させて頂いております。
B-KINGに限らず、処分に困ったバイクをご所有のオーナー様はぜひご相談ください。
GSX1300BK B-KING豆知識
2001年に開催された東京モーターショーにて、スズキはGPSを搭載した一台のコンセプトモデルを発表しました。
その名はB-KING。
「王様」の名を冠したB-KINGの姿は、240mmという極太サイズのリアタイヤ、パワー感を前面に押し出したルックスが際立ったモデル。
それだけに非常に注目度は高く、フランスのバックヤードビルダー・LAZARETHによってB-KINGをそっくり再現したモデルも販売されるなど多くの波紋を呼びました。
それから月日は流れ、2006年にスズキはB-KINGの販売化を公表。
前年に発表されたGSRをベースに、より現実的な仕様変更と新型ハヤブサをベースとしたエンジン搭載で話題を攫いました。
2007年に市場デビューしたB-KINGは、日本国内車としては異例の最高出力・最大トルク共にN/A(ノーアンサー。非公表)という未知のマシンとして登場。
アルティメットスポーツの名を冠したハヤブサベースのエンジンは伊達ではなく、B-KINGにもある名前が与えられていました。
その名は、「アルティメット・ネイキッド」。 非常にパワフルなトルクと一瞬視界がゆらぐほどの強烈な加速力が身上で、ヤマハ・V-MAXの初登場時に匹敵する衝撃的な一台となりました。
現在ではすっかりお馴染みとなったスズキ・デュアル・スロットル・バルブ(SDTV)を搭載し、リアタイヤは200/50ZR17に変更。
タンクサイドのカバーに加え、シート下からバズーカのように突き出た2本の四角いマフラーと、コンセプトモデル同様の抜群のルックスは健在でした。
スズキ車らしい重厚感があり、マスの集中化が図られていますが重心の高いB-KINGは、乗り手の腕を試す傾向の強いマシン。
B-KINGの走りは極めて剛性度の高いフレームにより、イタリア車のような思い切った倒し方を要求してきます。
かなりの慣れが必要ですが、腕自慢の方にとってはたまらない魅力にあふれるホットなマシンと言えます。
スズキが世界に誇るハイスピードマシン・ハヤブサのエンジンを搭載したB-KINGは、最大出力・トルク値ともに非公表ということもあって購入にためらいがある方も多いマシンです。
しかし、走行性能に関しては恐ろしいほど高く、アルティメット・ネイキッドというコンセプトに恥じない見事な完成度が自慢。
ライディングテクニックに自信のある方ならば、そのホットな走りにご満足頂けること間違いなしです。
ビーキング(B-KING)の買取査定はお任せください
今回の天野様ご所有のB-KINGは事故により残念な結果となってしまいましたが、弊社ではB-KINGの買取に力を入れさせて頂いております。
走りに特化したリッターネイキッドという仕様のため、車両毎の個体差にかなり差が多いのが現状ではありますが、他社よりも高額査定を実現するよう精進しております。
B-KING自体は高値水準をキープしており、実働+それなりのコンディションであれば安定志向の高い車種となっております。
また、事故車・不動車であってもB-KINGの場合は特殊なリアタイヤのサイズや独自性の高いパーツなど、再利用可能なものは全て正当な商品価値を判断した上で査定を行わせて頂いております。 外装だけではなく、エンジンのコンディション・吹け具合・カスタム・純正パーツの有無などを評価し、プラスとさせて頂くのが弊社パッション流。
お陰様で今年は良好なB-KINGの査定申し込みを多数頂き、弊社としても喜ばしい限りとなっております。
(俺のB-KINGって、今いくら値段がつくのかな…)なんてお考えのオーナー様も、ぜひお気軽に弊社へお問い合わせください。
GSX1300BK B-KING
【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近6ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 18台
- 平均価格: 968,000円
- 最高価格: 1,114,000円
- 最低価格: 816,000円
【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ
- 取引台数: 8台
- 平均価格: 363,000円
- 最高価格: 519,000円
- 最低価格: 52,000円
相場情報:2016年9月時点
最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。
上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。